 (撮影2004年5月4日)
 
今日はいよいよ本宮の「建御柱」が行われます。上社の境内はあいにくの霧雨にもかかわらず、早朝から見物客で一杯でした。 テレビの実況中継の為のカメラもスタンバイしてます。(写真:左)
 
ラッパ隊や木遣り隊も準備作業を見守ります。 神事に続き「冠落とし」が行われます。柱の先端を三角錐に
削ります。この作業は古式にのっとり斧だけで行います。ノコギリやチェンソウなどを使うわけには行きません。
 
手作業のため、出来上がるまでに一時間以上掛かります。冠落としが済むとロープ掛け作業がやり易い様、滑車で柱を少々持ち 上げます。太いロープが巻かれこれにワイヤーを結びます。
 
柱にワイヤーロープが何本も取り付けられました。
 
次に乗る人の足場づくり作業です。各人が用意した足場となる板きれをロープでしっかりと固定します。
待つこと3時間ようやく準備完了し、ここで乗るメンバー(約30名)の紹介が行われました。
 
いよいよ建て御柱の始まりです。木遣り隊やラッパ隊の声援に合わせ、大観衆の頭上に柱が序々に上昇してきました。
 
傾斜が45度くらいに成りましたが柱に乗っている人達はまだ余裕ある表情です。
 
60度を越えると高さは10メートル以上となり乗っている人も徐々に緊張感が高まります。
 
だんだん垂直に近くなりました。このあたりで一人の氏子が足を踏み外し2メートルほど落ち、観衆から「アッ」と言うどよめきが起こりましたが、命綱に支えられ無事でした。ここで(写真:右)ほぼ垂直と成り、しがみついて居た人達も下り始めました。垂れ幕には「平成二十二年の御柱祭で又逢いましょう」と書かれています。
これで延べ6日間に亘り華麗に繰り広げられた諏訪大社・上社の「おんばしら」は終了です。次回は2010年開催です。
この後、諏訪地方の各地区毎の鎮守の御柱祭が秋まで続きます。
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